ななくさ行き

 今朝は起きるなり「ななくさ行き」と言う。
 私が昨夜用意したデイのかばんが見あたらない。ばあちゃんがお経をあげているまに、部屋に見に行く。予備のパンツがベッドの上にある。お経の終わったばあちゃんに言って、パンツは押し入れの柳行李へなおしてもらう。
 布団がふくらんでいる。?? ばあちゃんにめくってもらう。何もない。枕をとると、デイの「次回お知らせメモ」が敷いてある。そうか!これを、夜中にとり出してはにらんでいたので、「ななくさ行き」を覚えていたのだ。
 玄関に行くと、デイのかばんと畑用のむぎわらぼうし、頭にかぶっている日本手ぬぐいがそろえて置いてある。トイレに来たときに、私の部屋の中のかばんをみつけて、ちゃんと玄関に持って行くところがすごい記憶力。何も覚えないわけではない。