2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

長すぎて読めなかった電報を一つ 「さくら会会員」さんから

母上様の突然のご逝去の報に接し、驚いております。 長いたたかいを終えられた「たたかうおばあちゃん」の眠り安かれとお祈りいたします。そのたたかいにずっと寄り添ってこられたご家族様のご心情いかばかりかとお察しいたしますが、どうぞご自愛くださいま…

家で

長男の運転で帰宅。また息子達は夕食の買出しだ。 揃ったところで「お疲れ様」 私たち夫妻は無事に両親を見送れたし、自分達の務めは果たせた。 息子達に「ありがとう。息子は頼りになるわ。息子がいてよかったわ」とお礼を言う。 次の朝、次男が帰り、午後…

初七日

会館に帰り、お坊さんを待つ。骨が帰ってきたお経と、初七日のお経をあげていただく。四十九日は 11月10日だ。(日曜日にするかも知れない) これで無事、骨になったので、親戚は満足して帰って行った。

立派な骨

骨上げに行く。係りの人に教えてもらって、喪主から順に骨壷に入れる。足の骨から上へ...足の骨が白くてしっかりしている。さすが!だ。手の指の「ほとけさん」も右手に3体ある。「のどぼとけ」もちゃんと残っている。頭骸骨など、係りの人が割っている…

斎場に行く

夫が霊柩車に乗り、私たちはマイクロバス2台で続く。なんだか、ほっとして、隣に座った親戚の人と話をする。 萩咲いて 故人がつむぐ 人の縁 前に近所のおばあちゃんが亡くなられたときの私の句だ。俳句にしておけば、年月がたってもよみがえる。 斎場は山の…

葬儀

お坊さんは檀家の住職さん以下3人だ。 お経のあと、弔電になる。喪主である夫が民生委員をしているので、市長さんと市の民生委員協議会会長から来た。農協の組合長。 そのあとが「たたかうおばあちゃん様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げますととも…

朝だ  27日 葬儀式

6時に起きて、ばあちゃんに線香をあげる。 良いお天気だ。式場の入り口近くのテーブルでメールを書く。ブログに2項目書き込んで、それを宛先をかえて、必要な相手に転送する。究極の手抜きだが、返信やら知人・友人からのお悔やみと励ましのメールが次々に…

控え室に泊まる

息子達はさっさと寝る。私も寝る。夫は、ぶつぶつ言いながら飲んでいる。大丈夫?「挨拶、考えとるんや」と言う。

教え子が来た

ずいぶん遅くに来た。夫が「食べろ、飲め」と勧めて、いろいろ話して返さない。ついに日付が変わった...

遅れて、友達が来た

ばあちゃんの顔を見て「ばあちゃん、美人やな。あんたと似てないな」!もちろん、育ての親だもん。でも「ばあちゃんは美人」で「似てない私」は何? まったく、口の悪い友達。「すももさんが亡くなったと思いました〜」と言う、職員の...まったく、ろくで…

食事

ばあちゃんのお別れに、親戚と受付のお手伝いの方々に食べていただく。 「こんなに人が来た通夜は知らん」と夫が言う。

通夜式

ばあちゃんと私たちも会館に到着。 綺麗に祭壇ができていた。友達からも花が届いている。遠方なので来れないからだ。電報が来ている。 友達がファックスで送ってくれた俳句を式場の入り口の看板の横に掲示してもらう。 ようけやな 言葉遺せし 葛の花 5時ご…

納棺

午後、隣の従姉妹が来てくれて、私の襦袢の用意やらしてくれる。使わないまま、箪笥に入れていたら、半襟が黄ばんでいたので、裏返してつけてくれた。 「柩に入れるとき、小さなお人形さんをお供させるんよ。一人で行かせるとさびしいから、戻ってくるで」と…

長男が帰宅

駅まで夫と次男が迎えに行って、昼食も買ってきてくれた。そういえば、まともに食べていない。 また近所の人が来る。「あっけないで〜。皆で手をとって『ばあちゃん、しっかり!』て、なかったよ」と言うと「そんな、ドラマみたいなの、ないって。うちもそう…

葬儀の打ち合わせ

葬儀社の係りの方が10時ごろに来て下さった。 まず、お線香をあげて「綺麗なご遺体ですね」と言われた。「91歳です」と言うとびっくりされた。 応接間で打ち合わせをする。次男が同席する。司会もして下さるらしい。 死亡診断書から確認していく。 祭壇…

朝 26日

昨夜、教え子が「せんせ、大丈夫?」とメールをくれていた。「大丈夫。大騒ぎしないで」と返していたが、朝になると「あ〜、もう、会えなくなる〜」と思うと、思わず、涙。「来て〜」とメールする。「来れるだけ来て〜」

次男が帰宅

次男は新幹線の車中で夕食をすませてきたそうだ。夫婦そろって「たのむで」と言う。 夫は「献花のとりまとめができたが、食事の人数がまだできてない」と言う。 私?もう眠くて限界。次男が「寝て来い」と言う。あとは明日にしよう。

夜、まるちゃんが来る

ばあちゃんを見るなり、もう泣いている。まるちゃんはいつもこうだ。 「ばあちゃん、お疲れさんやったなぁ。よう頑張ったなぁ」と言うと、また涙。「ばあちゃん、いつも眉間にしわ、よせて...こんな穏やかな顔、初めてやで」と言う。

回想の2 清拭  25日 午後4時

女性が二人来て、着物を着せて下さった。私に「お顔を拭いてあげて下さい」と言われた。それからお化粧してもらうと、綺麗な顔になった。 また職員さんや近所の人が来る。

お礼を言いに行く

昨日はばあちゃんの入所していた施設と診療所にお礼を言いに行く。皆、突然のことでびっくりしておられた。 いちいち話しているときりがない。ブログから順にぬいて、3ページの手紙を作り、プリントして封筒に入れ「デイ」「入所」「診療所」などと宛名を書…

ケアアマネさんが来てくれた

「ばあちゃん〜!」と言う。今までつきあってきた居宅介護支援のケアマネさんだ。「びっくりしました〜」と言う。 「びっくりしたのは私よ。家にいたら、晩ご飯食べてから倒れたら『ばあちゃん!ご飯、つまったんか?』言いながら、背中をさすっている間に、…

昼前に皆、帰って行った。 ポチを預かってもらおうと電話をする。とてもポチまで手が回らない。ポチの元もとの飼い主はおばあちゃんと孫だが、二番目の預かり主が親切な人で「そういう時はいつでも言って」と言われているので、緊急時はお願いをする。 4時…

悲しんでいるひまがない

叔母さんと従姉妹が2階の物置に上がり、箪笥を開けてばあちゃんのきものを探してくれる。ばあちゃんの姉さんが和裁で生きてきた人で、ちゃんと縫ってくれていた。「ばあちゃんには紋付を着せよう」と言う。「すもものきもの、今は夏物かなぁ?一重かなあ?…

朝だ

6時になるのを待って、ばあちゃんの身内に電話をかける。「え〜っ!8時になったら揃って病院に見舞いに行こうと相談してたんやで」と言う。私の親戚、夫の親戚、私の父の親戚...大勢いるのだ。友達にメールをして連絡をたのむ。通りがかりの近所の人に…

ばあちゃん、家に帰る 25日

もう夜中の12時半。家に着いた。葬儀社(冠婚葬祭だけれどこう書かせてもらうのでお許しを)の方がもう一人来られた。 ばあちゃんをおろす。この前に「紫陽花の会」をするので床の間を片付けてあった。ばあちゃんが帰ってきた。 一人の方が残って下さって…

ばあちゃん、小康状態

集中治療室に呼ばれた。ばあちゃんは目を開けていた。枕もとの心電図は動いている。脈拍も上がったり下がったり... 先生が「家が近いならいったんお帰りになってもいいですよ。もし、付き添っておられるなら、泊まる部屋はありますが、小さいし、快適では…

神戸労災病院を目指す

神戸市の救急隊が到着していた。先生が紹介書とMRI画像を持って同乗してくださり、施設の職員さんは帰ることになる。夫は車で追いかけてくる。 先生は救急車の中で説明してくださった。親切で丁寧な方で説明もよくわかった。「大動脈瘤はみつからないもの…

病院に到着

神戸市北区の真星病院という。初めて来た。待機してくださっていて「ばあちゃん、ばあちゃん」と名前を呼びながら、中に入る。処置室でベッドに移され、救急隊は帰って行かれた。ありがとうございました。 ばあちゃんは看護師さんと検査室に消える。 廊下の…

電話が鳴った

施設の副荘長さんだ。 「ばあちゃんが、夕食後、ふわ〜っと倒れました。状態が良くないです。救急車を呼んでいます。すぐに来てください」 夫は会議に行っている。電話をしてから、私は着替えて財布だけ持って家を出る。保険証は施設に預けてある。 施設は急…

部屋の片付け

夕方、家に帰り、ばあちゃんの部屋の片づけをする。 ばあちゃんの縁側の本棚から、ばあちゃんの本を抜き出して、束ねてある。廃品回収に出す。代わりに私の本を入れるつもりだ。 ばあちゃんのテレビ台の下に、段ボール箱を置いて、施設の領収書つづりを入れ…