2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

壊れ

ばあちゃんはこのごろ「壊れてきた」と表現しなければならない...そんな感じ。去年の夏を越し、まず心が、そして最近は体が壊れてきた。 「畑に行く」と言わなくなった。いつもいつも玄関で「迎えに来る」と待つ。連れ出して畑に行くと「何、しますのん?…

皮膚感覚

ばあちゃんはときどき、お尻を出したまま草を引き、移動している。しゃがんで、おしっこしながら、目の前に草があると、つい引いてしまう。草を引くうちに、お尻が出ているのを忘れてしまうんだね。「風、吹いて、お尻、スースーするんちゃう?」なんてきく…

昼寝

ばあちゃんはもう一人でどこかへ行くのはやめたようだ。朝は「迎えに来る」と待っている。、無理矢理畑に連れ出すと、草を引くが、引き出すと帰らない。連れ帰ろうとすると「あんた 帰って」と言う。 昼ご飯が終わるともう2時だった。「昼寝しぃ」と言うと…

たぬき

狸は夜行性だと言われるが、近頃は昼も出るらしい。長男が犬の散歩中に、山裾を悠々と歩いている狸を見たそうだ。 今日は墓参りに行くと、近所の子供たちが「狸!」と言っている。「今さっき、そこにいたよ」と言う。この前の狸とは、出た方角が違うので別の…

化粧水

クリームで思い出した。ばあちゃんは昔はお風呂上りには乳液とクリームをつけていただろう。この頃は、お風呂からあがったらすぐに寝かせるので、何もつけていなかった。 春になりずいぶん暖かくなったので、お風呂上りのばあちゃんに「クリームをつけて」と…

障子の破れ

ばあちゃんのベッドの左側の窓には障子が入っているが、一番下の枠がのりがはずれてベラベラしている。貼ってやればよいのだが、不精者の私はほったらかしだ。ばあちゃんはまず、ばんそうこうを切って貼っていた。私はすぐにはがした。ほっておいた。 今朝、…

ブログ「認知症一期一会」

これは「家族の会」のホームページにのっている「本人のブログ」だ。水木理(みずきおさむ)さんというハンドルネーム。 http://bloggoo.ne.jp/mizukiosamu 自己紹介「毎朝8時30分 ケイタイのアラームが鳴ると私はアリセプト5mgを飲み食卓を離れます」 …

社団法人呆け老人をかかえる家族の会

ホームページを「お気に入り」に入れていたので、久しぶりに見てみた。 http://www.alzheimer.or.jp 会の名称は変更になるそうだ。「認知症の人と家族の会」になる。

「宇宙にかえる」

「ぼけの人を包む、家族、人、地域、社会」の本にある「認知症を通じて心を考える」を読んで思った。80歳以上の80%がアルツハイマー病ということはありえない。つまり知的能力の退化は年をとると当たり前の普通の老化現象だ。それは「人が宇宙に返る過…

ぼたんつけ

朝ご飯のあと、ばあちゃんに、こたつテーブルをふいてもらい、ぼたんつけをしてもらつた。 前にもぼたんをつけてもらった。朝、キルティングの上着を着たら、一番下のぼたんがとれそうだった。服を着たまま、つけることにした。裁縫箱を出して、針を持ったが…

喫茶店に行く

今日はさくら会の総会だったが、ばあちゃんが2時半にステイから帰るので、出席できない。 かわりに「たたかうおばあちゃん」読者のけい子さんご夫妻が来られた。けい子さんはまず犬のピィに会いに行く。昔はよくジャーキーをもらっていたので、ピィは今も恩…

宅老所の筍掘り

よいお天気で暑いぐらいだった。宅老所のみなが竹の子掘りに来た。のーんびりおにぎり食べて楽しかったんだって。

「ぼけの人を包む、家族、人、地域、社会」

「認知症を通じて心を考える」大井 玄先生 全国研究集会の基調講演をされた大井玄先生のお話だ。東京大学名誉教授、医学博士。 1.私達とはなにか 自分とはなにか。いのちのつながり。呼吸によるつながり。時のつながり。場のつながり。 2.認知症への怖れ…

火の粉

まだある。この前、竹薮の掃除をして、その竹を畑に持ち出して燃やしていたときのこと。ばあちゃんがすぐそばで草を引いている。「ばあちゃん、危ないよ。燃えるよ。もっとあっちに行き」と言うと「はい」と言うのだが、焚き火にまるで関心がない。うつむい…

あぶらげ

台所に鍵をつける前のこと。台所の冷蔵庫にはばあちゃんが食べてもよい物ばかりを入れて、他の物は座敷に置いてある冷蔵庫に隠していた。ところが、ばあちゃんは順番に部屋の戸を開けているうちにその冷蔵庫をみつけたらしい。古いもので、温度設定が狂った…

黒い服

朝6時だ。ばあちゃんがごそごそしている音が聞こえる。見に行くと、もう黒い服を出して着ている。黒いブラウス、黒いズボン、黒い上着、ベルトがわりに黒い紐。「ばあちゃん、どこ行くの?お葬式?」「いえ」と言う。まあ、そんなつもりはなく、たんすを開…

「ぼけの人を包む、家族、人、地域、社会」

「社団法人呆け老人をかかえる家族の会」から封筒が届いた。これは国際名が「日本アルツハイマー病協会」なのだから、それを正式名にすればよいのに。今は「認知症」で「呆け老人」とは言わないし、若年性アルツハイマー病の人もいるだろうに、なんで改名し…

地域包括支援センター

会議に出ていた夫が言う。「『地域包括支援センターが出来ました』と言って、ケアマネージャーが3人来た。それで『利用者の家族の中には、ケアマネに不信感を持っておられる人がいるので、やりにくい』と言うんや。それ、みんなやで」 !!あはは!「それ、…

も一つメール「たたかうおばあちゃん」の感想

つづいて弟からメールが来た。「入れ歯をなおしてあげる」と言ってくれたのはありがたいが、「『たたかうおばあちゃん」を読んで、ばあちゃんの状態をみて」と書いて送ったのだ。 「送っていただいた『たたかうおばあちゃん』を読みました。びっくりしたし、…

ばあちゃんじいちゃんのステイ中は、多忙

昨日、さくらちゃんご一行が来た時、「やぁ」と言うと、苺狩りメンバーが「もうちょっと、あいそよくせぇ」と言う。だって、忙しいんだもん。ばあちゃんがいないまに、やること、山ほどあるんだもん。それをメールで、湯浅ちゃんに送ったら、返事が来た。 「…

昼?夜?

昼ご飯のあと、部屋に行ったばあちゃんはおとなしい。外に出て洗濯物を入れようとしてびっくり!雨戸を閉めている。夕ご飯を食べたと勘違いしたのだろうか?寝たらしい。 でも、部屋に行ってみるとベッドにもぐって、外を見ていた。早速、起こして雨戸を開け…

情けない

何もわからないのはしかたないとして、元気いっぱい探索に必死になり、冷蔵庫に突入されると情けなくなる。ばあちゃんのいない4日間はあっというまに過ぎ、またややこしい日の連続だ。 朝ご飯を食べ、お茶椀を片付け、入れ歯を洗い、その場に立ったまま「朝…

朝ご飯のあと、台所に鍵をかけて中に篭っていたら、ばあちゃんが走り回って開けようとする。2箇所ある出入口を移動しながら、ノブをがちゃがちゃする。危ない。まさか、こわれはしまいが...家の外から洗濯場に入る入口にも施錠した。勝手口と言うかな? …

今日は元気いっぱい

今朝のばあちゃんは顔が細い。昨日のふっくら顔は、ステイの運動不足なのか?むくんでいたのか? デイサービスに行った。「背骨があたるので、椅子にもたれないように気をつけてください」と送り出した。 帰ってきて、おやつを食べて外に出すと、さっさと行…

苺狩りツァー

さくらちゃん一行は苺狩りツァーに行く。昨日来たさくら会便りで知ったばかりだ。畑にいたら、まるちゃんから電話がかかってきた。犬とバス停に会いに行く。マイクロバスが来た。にぎやかなご一行でありました。

なんか、おかしい。退化した?

帰るとまだ明るいが、ご飯にした。顔が丸くなったようだ。太ったの?ステイに行くと栄養満点なのかなあ?それにしても、なんか、おかしい。そわそわする。がつがつ食べるので「あわてなくても、誰も盗らない。少しずつ食べて」と言ってみる。 そわそわするの…

おやつを食べてから、畑に連れて行った。着くと石の段に腰かけて待つ様子だ。もう一人で畑に来てさっさと仕事をするというのはないのかなぁ。あき缶と鎌をわたすと「何や?」と言う。「草引き」と言うと「どこや?」と訊いてくる。「ここ」と言ってやらせて…

帰宅

ばあちゃんはステイから帰る。ご機嫌ななめだ。「どないすんねや?」といつもの質問をしながら家に入る。送ってきたスタッフが「連休は長いステイですが、どこかへ行かれるんですか?」と問う。「百姓よ。稲の種を蒔いて温室に入れ、田んぼを耕す」と言うと…

はかどる

ばあちゃんがステイに行くと、仕事ははかどる。 竹薮と平地の草刈りをした。今年になって初めて草刈り機のエンジンをかけた。刃が2〜3枚こぼれていたが、終わる頃には振動してきた。止めて刃を見ると、もうぼろぼろだ。チップソーと言って、円盤にギザギザ…

句集

今日からばあちゃんはステイだ。 まず、今日は句会だ。去年の句集をもらった。先生が「もう第7集です。最初はここまで続くとは思いませんでした」と言われた。私は三冊目だ。主宰の先生は私達の高校の先輩だ。「同窓会をしました」と言うと「ほう〜」と言わ…