2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「かわいくて、わがままな弟」

金澤絵里子著 講談社 2005年 金澤さんの弟の正和君は、筋ジストロフィーという病気とたたかいながら、いつも勉強をしていた。ICU(国際基督教大学)に入学し、国際関係学科で、国際紛争解決を研究していたが、3年生の1月10日に亡くなった。 大学…

市役所に行った

ついでなので、市役所に行った。 「高額介護(居宅支援)サービス費支給申請書」というのが送られてきた。一定額を越えると、返してもらえるし、領収書もいらないそうだ。申請は「市役所介護保険課へ」と書いてある。 市役所なんて、ふだんは用がない。実に…

診察

今日は月末のせいか、病院は満員だった。言いすぎ?待合のベンチが混んでいた。でも、予約だったので、早かった。助かった。先生が優しいのでよかった。「当分、検査しなくても大丈夫ですよ」と言われたので「気をつけて暮らします」と言ってお礼を言って出…

「下の神さん」

今日は、私が先日検査を受けた病院の受診日だったので、一番に迎えに来てもらえることになっていた。ばあちゃんを早く起こそうと思っていたら、自分で早く起きてきた。ご飯が終わると、ばあちゃんは「畑、行きます」と言う。私が「雨やで」と言うと「下の神…

老人クラブ

地域の老人クラブの役員さんが来てくださった。クラブからのプレゼントのカステラをばあちゃんに持って来て「ばあちゃん、元気?」と訊いてくださる。ばあちゃんは、軽トラックを見ただけで、もう「迎えに来てくれたん?」と言う。役員さんには「ばあちゃん…

JA兵庫六甲の広報誌

うちは農家なので、JA兵庫六甲の組合員だ。毎月、広報誌が送られてくる。「WAVE ROKKO」という。 「くらしの便利帖」のコーナーに「ぽかぽかいご」というのがあるのに気がついた。「ぽかぽか」と「介護」の合成だ。 1月号は「認知症のお年寄りの…

「在宅で死ぬということ」

押川真喜子著 文春文庫 2005年 押川さんは、聖路加国際病院の訪問看護科ナースマネージャーだ。本の帯に「聖路加国際秒委員で200人を超す在宅死を看た著者が体験した涙なくして読めない11の事実の物語」とある。

動いた!

今、2時39分。携帯メールで書いている。朝からよい天気だ。ばあちゃんがじっとしているはずはないのだが「ななくさ、迎えに来てのんか?」「今日は日曜で、休みやで」「そんなら、いかへん」の繰り返しで、今まで家にいるほうが不思議だった。きっと動く…

「額に汗して」

それでも「なんか、違うなぁ、今の世の中」という気持ちがぬぐえない気がしませんか? 「額に汗して」とこのごろの事件の報道で言われているけれど、それを言う人も言われている人も 「違うんじゃないか?」「儲かれば何をしてもよい」という風潮を許してい…

一発、ぱちん! 

夜のこと、今日は畑に行ったし、台所を探ったし...風呂に入れば寝るだろうと思ったのだ。でも、寝ない。怒って台所に来た。「おかあちゃん、これ、どないなっとるんや?」とすごい剣幕。のんびり作戦で「なぁに?」と言いながらついていくと「これや」と…

便秘

昨日はばあちゃんがトイレできばっているところに遭遇。「出ぇへん」と言いながら、指でうんちをかき出したのを目の当たりに...やっぱり便秘だったのだ。これではいかん。サプリメントを真面目に使おう。そしておやつを増やすことにした。 台所作戦。テー…

「行くだけ」

午後からからばあちゃんは出て行く。追いかけて畑に行ったが、見える範囲にはばあちゃんがいない。家から携帯に電話があり「一人で帰ってきたで」と言う。 私がそのまま畑にいて、帰ろうとすると、ばあちゃんはまたやってきた。とちゅうで鉢合わせだ。ばあち…

朝寝坊

夕べはばあちゃんがよく寝てくれた。お風呂に入ったからだろうか?「デイでお風呂に入ったから風呂なし」は寝つけないか? 今朝は私も朝寝坊を楽しんだ。起きると、植木の上にはうっすら雪が! 洗濯もすんだが、ばあちゃんは起きてこない。11時だ。夫が「…

「毎日発見」から

私の友達が「ようこそゆうとぴあワールドへ」というホームパージを作っている。毎月1日には「ゆうとぴあ通信」が更新される。ホームページの中の「毎日発見」は私のブログの「アンテナ」にのっているからごらんください。去年の12月23日の記事を紹介し…

エネルギーが続かないよ〜

ばあちゃんはすんなり寝てくれた。昨夜は「デイでお風呂に入ったから、夜は風呂なし」と口で言うと「寝ます」となったのだが...寝ぼけて3回も起きてきた。「誰もおらへんねんけど...」と言う。ステイで二人部屋と間違えている。今日のように風呂に入…

「静かで落ち着いた生活」

夫に「ばあちゃんな、ケアマネちゃんが相手だと、しつこく何回も訊くねんで。なじみの顔やと、わかってるんかな」と言うと「そら、職員は『怒られへん』てわかるんやろ。おまえやったら『黙って』『うるさい!』と怒るやろ」 あ、そうか。私は、ばあちゃんが…

診療所

「今日はどこへも行ません。こたつでのんびり下さい」というメモがみつかった。ばあちゃんの本だ。表紙がとれてしまって、むき出しの白い紙に書いてある。私が書いたメモを自分なりに書き写したものらしい。便利なので利用することにした。おかげでばあちゃ…

デイサービスのメニュー

デイサービスのお食事の写真が豪華だったので、お迎えの女性スタッフに訊いてみた。「初めて見たけど、すごいですね」と言うと「あら、これは、まだ貧相なほうですよ。もっと豪華な日がありますよ」 メニューは次の週の分を印刷してあり、ばあちゃんが連絡帳…

「物語としての痴呆ケア」再び 「丸ごと受け入れる」

この本に出てくる「桃源の郷」は広島県にある介護老人保健施設で、1994年に開所した。最初は小澤勲さんが施設長を勤められ、現在は内科医の大口潔さんだそうだ。 「10年間のケアを振り返って」として「痴呆のお年寄りを丸ごと受け入れる雰囲気」と書い…

不思議な世界

夕方、ケアマネ君が来てくださった。ばあちゃんに「お客さんよ」と言うと「どこや?」と言いながら応接間に来た。 ばあちゃんはお茶を飲みながら、隙をみては私とケアマネ君の話に割り込んでくる。「何にもわからしまへん。あたまがいんでしもて、どないも言…

別れる前の「一言」

前回のデイサービスの時のこと。ばあちゃんは帰ってきて、普段着に着替えているのに、また外に出て門のところで「迎えに来てやろ?」と言いながら立っている。「なんで?」と訊くと「『待っとけ』言うたった」と言う。 はは〜ん。デイの送迎車から降りるとき…

広報誌

スーパーで介護の先輩に出会った。「わ、久しぶり!」となり、違う施設を利用しているので、お互いの情報交換を少しばかり話す。その人が「あんたとこの施設がお料理教室を公民館でやってくれると聞いたの。行かれないけど、レシピだけもらえるかな?」と言…

りんご

ばあちゃんだけ家に入れて、私は回覧版を持って行った。帰ると、テーブルに置いた「りんご ばあちゃんの分」をむいて食べたらしい。ところが、皮がない。どこへ捨てたのだろう?

菓子

ばあちゃんは先に家に帰っていた。玄関の戸をたたいている。開かないので横に移動し、自分の部屋の雨戸を揺すぶっている。手に持つ袋には、回覧版とお菓子が5つ入っている。「誰にもらったの?」と訊いてみる。私が見れば姪だとわかるのだが、ばあちゃんは …

「声せえへん」

「今日はどこにも行きません」のメモを持たせた。でも、ばあちゃんがまる一日じっと家にいられるはずがない。何度も「畑、行きます」と言い「ばあちゃん、畑に止まらずに診療所に行くでしょ。怒るでしょ。迎えに行かないと帰らへん。やめて」と言われ「そん…

仕事ははかどらない

今日は天気も良いし「やるぞ〜」というぐらい体力も回復したのに、仕事がはかどらない。一人でばあちゃんをみるのはつらいわ。一人でみている人の苦労がわかるわ。夫がいると、ばあちゃんをほっといて、近所のお使いなら行けるもんね。 今朝はばあちゃんがさ…

「よそに来ている」

朝、デイサービスに行くのでよそ行きの服を着てから、ばあちゃんはトイレに行った。戸の隙間からばあちゃんが見えたが、ばあちゃんも私に気がついたらしい。ボタンを押して水を流した。いつもは「大」の時だけ流している。 デイの連絡帳に書いた。「大発見!…

農機具

ばあちゃんはデイから帰っって普段着に着替えたのに、まだ「迎えに来るのんか?」と訊く。「来ないよ」と言っても「『待っとけ』言うてやった」と言う。ばあちゃんが「次はいつ?」と訊くから「○○日よ。待っていてね」と言ったのだ。最後の「待って」だけ記…

新年会

岐阜から友達が来て、今日は新年会だ。お店にいると、知り合いが通りかかった。「次男が幼稚園のときのPTAのOB会よ」と言うと「え〜、ではもう17年も続いているの?」と言う。そうなるかな? 今は1年に一度の新年会しか集まらないが、年齢差は12年…

探索

4泊5日のステイから帰り、ばあちゃんはトイレと冷蔵庫の探索だ。引きだしも! よう、こんなに動くなあ。負けそうだ。 しまいにガスこんろの上の鍋を開けた。そんなに熱くはなかったのだろう。それにしても鍋まで開けるなら、危険で置いておけない。やけど…