「ご飯ばっかり、食べておられへん」

 6時半に起きて、お経のあと、玄関で「わしの帽子、どないしたんどいな!」 また、畑! ご飯を忘れている。
 「だまって、すわって」 ご飯を出す。
 お茶碗に三分の一もいかないうちから、きょろきょろ、目が泳いでいる。抵抗する。「もうよろし」と言う。「だめ、ご飯食べるのは、仕事。」
 また少しして、「ご飯ばっかり食べておられへん。」と言う。畑に行きたいらしい。あんな、食いしん坊、冷蔵庫に顔をつっこみ、「全身これ、食欲!」だったのが、「ご飯忘れ、畑!」になってしまった。