寝る時は、腰がのびる? (これもあとから追記)

 ばあちゃんの友達が「腰が痛いからあかんわ」と言う。確かに腰が曲がっている。歩きにくそうだ。「あんたとこのおばあちゃんは、痛いって言うてないか? 上を向いて寝てる時って、腰がのびてるやろ?あれ、不思議やなあ」
 うちのばあちゃんも、腰が曲がっている。昔、整形外科でレントゲンを撮ってもらったら、背骨が磨り減っていた。前から見ると、右肩上がり、横から見ると前かがみに、一つ一つの骨が磨り減って変形している。これは長年の前かがみの農作業の結果だと思う。なのに、内科の主治医は「交通事故の時に、つまり、ばあちゃんが脚立に乗って植木を剪定している時に、車に脚立の足をすくわれ脚立が倒れ、ばあちゃんが落ちて腰を打ったので、腰痛になった」と言っておられた。私が「違います」と言っても、思い込んでおられたようだ。融通がきかないんだから。
 そんなわけで、磨り減った骨が痛かったのだろうが、痛み止めの塗り薬やしっぷや冬には貼るカイロを愛用していた。今は、もうみんな忘れた。「痛い」とも言わない。
 寝ているときは、腰がのびているか?って? 見に行くと、たしかに上を向いて寝ている。横向きに寝ているときもある。
 朝、起きたときは、腰も、わりにのびている。ばあちゃんもこんなに背が高かったのか!と思う。
 昼になり、夕方になると、腰が曲がってくる。背もちぢんだ。それでも「腰が痛い」とは言わないし、曲がったまま、トンネルに来ると、ゆるい下り坂のため、たったったった、と歩く。速い!










































































































畑で草を引くと