一人で帰宅、ご飯を食べる

 3時過ぎに、ばあちゃんをほっておいて私だけ家に帰ってきた、パソコンでこの旅日記を書いていた。
 台所でガチャガチャ、音がする。見に行くと、ばあちゃんはお茶碗と箸を持って立っていた。「昼ご飯、食べました」と言う。え?昼ご飯? もう4時半だ。昼ご飯は、食べたやんか。忘れたんだ。今まで「朝ご飯と昼ご飯を忘れるので困る」と言っていたが、このように「思いついたら、昼ご飯」と思われると、これはこれで困る。裏口から入って、台所に直行し、ご飯をよそい、冷蔵庫から大根の一夜漬けを出して食べたらしい。なんきんの煮物も減っている。たくましいが、手も洗わない。
 あかん、畑に私がいないと、だめなんやね。昨日もそうだった。私がいないと「おらへん。わし、一人で、なんで草引き、せんならんねん?」となって、帰ってくるのだろう。今日は、それに「昼ご飯、まだ食べてない」が付け加わってしまった。確実に悪化している。今までは、畑にいるのを見届けたら、ほっておいてほかのことをしておれたが、もう、ほっておけない。