俳句

 俳句は難しい。できない〜。
 最後の一句に困るのだ、いつも。 
 「ばあちゃんも心騒ぐ木の芽時」が、なかなか表現できなくて「ばあちゃんも畑見廻る木の芽時」にして出したら、3人に選ばれ、中の一人が特選に選んでくださった。その理由が「普段出歩かないばあちゃんも、春めいて出歩く」というのだ! まるで逆! あはは。うちのばあちゃんのように「縁側のガラス越しの陽射しが春めいて、畑に行く!」と飛び出して行くばあちゃんは、他にはいないのだ、きっと。「木の芽時」は3月の季語だ。まだ2月だ。
 先生は「うまくなったね」と言ってくださった。
「風もなく雲なく芯から冷えてゆく」
「寒の池金魚集まり身じろがず」
「鍛えたる肉体走る冬季五輪」この三句が先生に合格点をもらった。