寝ない日

 今日はデイから帰るとき、私がいないとどうするだろうと思って隠れていた。ばあちゃんは怒っている。「誰もおらんかったら、どないするねん?」と言いながら家に入ってきた。送りのスタッフは、玄関が開いているから私がいるものとして、ばあちゃんが家に入るのを見届けるなり、さっさと帰られた。これは正しい対処法だ。
 ばあちゃんは自分の部屋に行き「誰もおらへん」と言いながら、かばんを持ったまま、夫に「どないしたらよろしいのん?」と訊きに言った。夫が「自分の部屋に行き」と言っている。ばあちゃんが部屋に戻るのを待って、私が登場。「ばあちゃん、待ってたよ。着替えて畑に行くよ」と言う。さっさと着替えを手伝い、おやつを食べてから畑に行く。
 私がネギの畝の手入れをしている間、ばあちゃんは草を引く。3時半から4時40分までして、一緒に帰った。ご飯を食べてお風呂に入った頃は、天気が良いせいもあり、まだまだ明るい。これは寝そうにないなぁ、と思ったが、今日は勉強の日だ。6時から始めた。隣りの部屋なので、すき間からもれる明かりで、ばあちゃんは戸を開ける・「電気、消しといてよ」と言う。「はい」と適当に返事をして、知らん顔で勉強をする...台所で音がする。ばあちゃんが冷蔵庫を開けている。「寝なさい」と追っ払って、勉強しているとまた、台所で物音...引き出しを開けている。寝ない!眠くないよね、しかたない。
 8時に勉強が終わった時は、寝ていた。と思って散歩に出て帰ると、また、冷蔵庫に頭を突っこんでいる。何なんや?あかん、元気が余っている。サンドイッチ用のパンを2枚、手につかんでパジャマの「ふところ」に入れようとしていた!2枚も持つか?やりすぎや。もちろん、取り上げた。