生活リズム

 今朝は大阪に行くために、6時半から畑に行った。帰ると、ばあちゃんはもう起きてきて、夫のところへ行ったらしい。「冬服を着て『もう起きますのんか?』言うて来たで」と言う。部屋に行ってみると、パジャマは脱いで、ブラウスとカーディガンを着て、キルティングのズボンをはいていた。
 前は、起きるなり、ねまきに麦藁帽子・長靴で、外へ出て行った。「どこ、行くの?」と訊くと「畑」だったり、「ななくさ」だったりした。今は、もう「外へ行く気がない」何でも、取り付かれたようにそればかり繰り返すように見えるが、長い目で見ると、一過性であったらしく、あのころのあれは何だったの?と思うことになる。
 たとえば、畝の周りに広がる平地や高い土手の草引きが、そうだ。ひまがあると、そこに行って「はだか地」にしていたが、その年だけだったようだ。ばあちゃんが、国道の下を横切るトンネルの上の狭い土地に生える草を引いていることにこっていたこともあった。下から見ると「また、ばあちゃん、行っている」と思うが、話しかけた拍子に落ちたら困るので、友達と「見なかったことにしよう」と言って通り過ぎた。それも今は忘れてくれてほっとしている。
 だから「起きるなり畑」はもう終わって、今や、起きてご飯、済んだらまた寝る、になってしまっている。今日も、その冬服を脱がせて「よそ行き」を着せ、朝ごはんを食べさせたら、なんと、また布団に入ってしまった。無理矢理起こして、デイの車に乗せる。やれやれ...