畑に行かねば!昼間ではうろうろ過ごし「お食事、もらえますのんか?」と廊下に座り込んでいたばあちゃん。午後はつっかけを履き、麦藁帽子で門の外で待っている。「朝ご飯がすんだら迎えに来る」から「昼ご飯がすんでも迎えに来る」と思うらしい。家に入れて、トイレに行かせて、長靴を履かせた。外に出すと、門の階段に腰かけている。「行くよ」と言うと「どこでっか?」と訊くので「畑やんか」と連れて歩く。畑モードにしなければ。
 草は忘れても、猪よけの網を開け、白菜の谷に入れると、随分手間かけて端まで行き、また同じ谷をもどってきた。「さっき引いたところだ」という記憶は無いのかしら?「ここは草が少ないなぁ。もう引いたのかなぁ」なんて思わないよね。 それとも端まで行ったが、次の谷に渡るのがわからなかったか?端っこにも網があるからね。
 ま、とにかく連れて帰った。