葉ぼたん

 今日から葉ぼたんを取りに来る。第1号は3時半に畑で待っていた。3軒分を持って帰る。大根や人参、白菜と菊もあげた。人参の葉っぱはてんぷらにすると、おいしい。ゆでるとあくが強いし、にんじんも大きくなると葉は固い。「なら、てんぷらにするとおいしいよ」と教えてもらったのだ。ぱっと広がってパリッとして、味がないというか、うん、いける。
 そのあと、友達夫妻が突然やってきて「苺の苗、ない?」と言う。「あるとも」と言って連れて行くと「おっきいなぁ。なんでや?」と訊く。「こんなもん、簡単や。6月に、苺が終わったら、広い苗床に親株を移し、ランナーが出たら、孫株とひ孫株を仮植する。それが8月の終わりで、暑い時期だから覆いをかける。遅れて9月になると、苗の丈が伸びてかえって移植しにくい。8月だとまだ根は小さいが心配はいらない。土を払い落として消毒液につけてから移植するぐらいだから。消毒しなくても大丈夫。あとは10月になると株が育つから定植する。苺は難しくはないが、ときどき見て、外側の枯れた葉をむしって捨てたり、ランナーが出たら切って捨てたり、と手間がかかる」と言うと「そうかぁ。うちはこの前、仮植したばかりやから小さいのか」と言う。「いくら、いるのん?」と言うと「あるだけ」と言うからすごい。
 この前、取りにきたJAのお兄さんは「畝の長さはこの畝と同じぐらいですが、何本植えられますか?」と訊くので「間隔は40センチ」と言うと、うちの畝の横を靴をメジャーがわりに測り始めた。「僕の靴は27センチですから」と言って「1歩2歩」と靴の左足の前に右足をくっつけていくという方法。それを見て若い方の職員が笑っていた。「初めて見ました。こん方法があるんですね〜」私もびっくりだ。「すももさんの苺は甘いので、じいちゃんが喜びます」と言う。「それは植えたじいちゃんが上手なの。私の苗は野生的で強いのは保障するわ。ほったらかしだから、ね」