ばあちゃんはデイに行く度、下駄箱を開け、傘を出し、職員さんに「良いお天気だから傘は置いて行きましょう」と言われている。私は「傘ではありません。杖を探しているのです」と言いながらその傘を隠す。職員さんも「杖」だとわかっているのだろうがばあちゃんに「これは傘よ」と教えてあげることも必要だ。いつも隠していたら、ついに下駄箱に傘がなくなった。あはは〜。
 この頃、畑の帰りに「腰が痛い」と言うので、今日から杖を復活する。畑に着いたら置いて、帰りにまた私が持たせればよい。「転ばぬ先の杖」ならぬ「腰が痛まぬ先の杖」で少しでも腰を伸ばして歩く。従姉妹が「こないだ、ばあちゃん、えらい元気で歩いて行ったで」と言う。あはは。「畑、行ってきます」と言って出た日だろう。今日もトンネルを帰るとき、下り坂だから「とぶように歩く」すごい速い!