興奮がさめない

 あわてて家に帰ると留守電が入っていた。「今日は訪問日なので、ばあちゃんをお連れします」とケアマネ君だった。普段のステイの終わりは2時30分に送ってもらうので、あわただしいが、帰ると私一人しかいないわけで、怒っているばあちゃんも熱が冷める。ケアマネ君がいるとまたステイの続きで騒ぐだろうな...
 やはり怒って帰ってきた。そのまま自分の部屋に行ったので、私たちは応接間に入り、話をしていた。ばあちゃんが廊下に出た音がするので「お客さんよ」と迎え入れた。「ここにすわりましょか」まではよかった。お茶を入れ、お菓子を渡すと食べた。何やかや言う。台詞は忘れた。ここに泊まるか、不安になっているらしい。次はケアマネ君のお菓子を「それ、食べよぅか?」と手を出す。1年も前なら「あんたはあるのんか?」と言い「ありますよ」と言えば安心し、無ければ「あんたも食べ」と言って、自分の分を半分分けたりしていたのに、えらい違い。退化するもんね、しかたがない。
 あとも興奮したまま。ついに部屋に行ってしまった。外に出たら追いかけようと考えながら、戸の隙間からばあちゃんを見ていたが、やがて寝てしまった。
 さて来月からの相談。ショートステイは月の半分におさえるとして、デイは木・金の契約で、土曜日は休み。では、土曜日もやっている所を探してもらった。ケアマネ君から電話してもらって、とりあえず見学に行くことにした。ばあちゃんを突然見たら、びっくりするだろうな。なにしろ、元気は余っているのに、理解力がまるで無い。何を言っても聞こえないし、聞く気もないし、怒り出すからなぁ。