「わかりません」

 今日は寝坊のばあちゃん。9時でも雨戸が開いていない。私がポストから帰ると開けてあった。
 10時半に起こす。ポータブルトイレにうんちしていて、めでたしめでたし。足のむくみはだいぶ引いた。お経をあげに行く。「ばあちゃん、今日はじいちゃんの命日やで。ばあちゃんのだんなさんやで。死んだ日やで。あの写真、見てみ」と言うと「わかりません」「わかりまへんか?」
 ご飯はもりもり食べて、私が「終わり」と言うと、部屋に帰る。また寝たかも? 空が晴れてきた。今にも降りそうだったので助かること。
 夫に「わかりません」の話をすると「『わかりません』か?誰も、ばあちゃんがこんなこと言うとは想像できんやろなぁ」と言う。