俳句と短歌で介護

 雨の日はのんびり、新聞を読む。朝日俳壇と歌壇。
「何もかも忘るる母へ雛飾る」      東京都・石川理恵さん 
 選者は稲畑汀子さん「もの忘れが多くなった母上に対する家族のやさしさ」...俳句はいいよ〜。やさしさかどうかはわからないもの。読んだ人が勝手に想像するだけ。
 まさかばあちゃんがぼけるとは思わんかった。なんでや?なんで私を忘れてん?雛も忘れたんか?昔はこれを飾ってお祝いしてくれたやんか?ほんまに忘れたん?しゃあないな... あられでも食べよぅか。そんなこんな、ひっくるまってるのよ。ただの「優しさ」でくくるにはあまりに重いわ...

「介護する親のあること幸せと介護の苦労知らぬひとらが」
     さいたま市・岩崎よしえさん
 選者は佐々木幸綱さん。私は自分では短歌を作れないので、淡々と読むか「よう〜わかる〜」とうなづくか「違うやろ!」と思うか「書きすぎや!」といらいらするか...これは...それまで淡々と読み進んでいたのが、これを読んで血が逆上する感じ!...これは「書きすぎ」や!「介護を知らぬ人が言う」は当たり前や。あまりに当たり前すぎて、これを言っちゃおしまいよ。だから「介護」短歌には気をつけよ。どうしても「どろどろ」になるよ〜。言わぬが花さ〜。