「できません」

 畑に着いた。下の畑で梅の木の下で、ヤマブキを引いて梅が落ちても見えるようにする予定だった。でも、ばあちゃんが定着しない。「わかりません、わかりません」と言いながら、ヒメジョオンの大きいのだけ引いて手に持って、坂道を上がって行った。追いかけた。
 上の畑に着いても、もう診療所など見向きもしない。でも、草も引かない。2本・3本引くと立って行ってしまう。ばあちゃんのそばについて並んで引くしかない。
 花の畝に行った。ばあちゃんは「あきません、おばちゃん、できません、かんにんしておくなはれ、どないしたらよろし?びくっともできません、29、3〜0、なんにもできひん、けっこうです、ありがとう、ありがとう、こらえておくなはれ...」と言う。(携帯電話で必死で書いた。あはは)よっぽど嫌いなんだ〜?それでも、だんだん落ちついて、はしっこまで行ってしまった。「帰ろぅ」と言うと「あそこまで」と逆らうぐらい...