出発

 11時40分に出発する。側さんの挨拶がある。「天気予報は3日間、良いお天気です。緑多く、花のシーズンになってまいりました。ラベンダーも咲き、畑の物も色がつき始めました。
 今回のつどい場さくらちゃんの旅には、25名の参加をいただきました。皆様、お楽しみは何ですか?」後ろから「ジンギスカン!」と答える声がする。「はい。今年は海の物も用意しました。皆勤賞ですか?ありがとうございます。さくらちゃんの旅はまだまだ続きそうですので、最後に終わるときに賞品を出すことにいたします」そりゃあないよ〜。人間、明日の命はわからないんだよ。
 ガイドさんのお話。「お元気ですか?こんにちは〜。新千歳空港は20℃から21℃というところです。朝晩寒いぐらいです。斜里バス株式会社をご利用ありがとうございます。皆様をこれから英国風庭園由仁ガーデンにご案内いたします。
 皆様、斜里町をご存知ですか?知床まで40分のところにあり、ひまわり畑の迷路のあるところです。斜里は知床半島の西半分を占めています」
 窓の外は畑、砂糖大根(てんさい、ビート)
 「いちご狩りは7月末まで楽しめます。さくらんぼはどうでしょう?あ、ちらほら色づいてますね。このバスのドライバーは須藤、ガイドは鈴木でございます。昨日、斜里をたち、札幌営業所に来て、朝、札幌からきました。小1時間ですね」
 窓の外は、豆・かぼちゃ・とうもろこしの木がまだ小さい。花もまだで、収穫には遠い。
 じゃが芋の花が咲いている。ピンク・紫・白とあり、品種で違うのだ。(ちなみに、うちの畑では花にエネルギーがいかないように咲く前にちぎってしまう。だって、たった7kgしか植えないんだもの、たったの3畝。1畝10m、おもちゃみたいなもん。メークィンの花が白っぽく、男爵芋が色が濃く、赤じゃが芋は濃いピンクから紫)
 ガイドさんのお話「じゃが芋は昔は観賞用だったのです。16世紀、マリー・アントワネットはじゃが芋の花を髪飾りにしていました」へぇ〜、そんなもんか。花もにおいは「ちゃんとじゃが芋」なんだよ。「とうもろこしには、家畜のえさ用のデントコーンと、皆様の食用のスィートコーンがございます。
 窓の外にフキに似たのが生えてますね。お客様は『フキ?』『食べられる?』『何で取らないの?』とお聞きになります。フキです。とってはだめですよ。欲しい方は十勝管内らわん町で『ふるさと小包・らわんぶき』として販売しています。自生しているフキを保護しているのです。テレビで放映されました。槍のごとく長いフキで、5kg、2500〜2900円です」とまあ、詳しくメモしているのだが、記憶には自信がない。あっているかな?
 窓の外に黄色い花が見えたのはカラシの花。家々の植木は綺麗に刈り込んで、花が咲き乱れ、草も生えていない。短い夏を楽しんでおられるのだろう。
「12時10分、ここまで車ない」のメモあり。「前に5台走っていたらもう渋滞」とあるのは、ガイドさんの言葉?次のページは半寝ぼけで、意味不明の文字が並び「三河町、岩見沢へ、はじめて信号待ち」が読める。だって、眠かったんだもん。飛行機の中では寝る暇なくしゃべっていたもん。
「由仁ガーデンにあと800m、まもなく到着」これで、手帳のメモは終わります!