自己防衛

 仮説。ばあちゃんは今「ほんと〜に、ありがと〜ございます。けっこ〜でした」とどなりながら歩くが、じつは、ほんとーに、何もわからなくなっていて、その不安からのがれる「自己防衛本能」なのではないか?
 私が「黙れ!」と言うと、我にかえる。私と二人だと静かなままのときが流れる。他人が介在すると、ばあちゃんには理解できない場面に直面する。デイの入浴拒否... そもそも「お風呂」ということばがわからないのではないか?午後のリクで荒れるのも当然だ。皆、見かけのばあちゃんにだまされている。見かけ以上に認知障害が進んでいると見たほうがいい。