怪力

 畑に着いて草を引く。私が行くほうについてきて、苺を踏む。苺の間にはたくさん草が生えているのはわかっている。が、それを引けば、苺のつるも引かれてついて上がり、根が浮いてしまう。だから仮植するまで草は放ってあったのだ。
 ばあちゃんを追い払うと、次の次の畝に行き、アスパラの草を引く。長いので「できしません!」と言いながら「あっ、あっ、あっ」と気合入れて引いている。生い茂ったアスパラの茎まで引く。ところどころアスパラを引いて、ところどころ残っている。なんで?それにしても「怪力!」にあきれる。