「とけてしまう」

 ケアマネ君と話しているばあちゃん。最初はジュースとお饅頭を食べさせた。途中から「もっと」とうるさいのでスナック菓子を1つずつ渡す。最初こそ「ほう〜」と言っていたが「とけてしまう」と言いだした。??ケアマネ君が通訳してくれる。「かみごたえがないんですよ」なるほど、食べた気がしないわけか?「かみごたえ?」「飴のほうがいいですよ」とりに行く間にばあちゃんはケアマネ君に「がんがん怒るんやから、どうもこうもあれへん」あれあれ、私が見えなくなるとさっさといいつけている。すごいねぇ〜。私が入るとさっさとやめる手際のよさ、とても「ぼけばあちゃん」とは思えない。負けている。あはは。
 飴を1つ渡す。「もっと」と手を出してくる。「口に入ってるやろ?」と言うとふくれる。ケアマネ君が「1つ食べててももう1つ、と言う人がいますよ」そうかぁ〜。話していると「何、言うてるやらわからへん!」と怒る。「あんたら、ぷっぷぷっぷ、言うとるけど、何やらわからへん!」と怒る。聞こえないもんね。「『こう言うて怒るんや〜』て主人と言うて見てるんよ」と私が言うと「ましですよ。このごろはつねられなくなりました」と言う。「えーっ!つねってたん?」「そうですね」「まぁまぁ、皆、優しいから叱られへん、て思うて好きなことして!鳥海さんが『ばあちゃん、人気者でしょ?』て言われるけど、鳥海さんとこでは人気者かも知れんけど、うちのばあちゃんはもてあまされてるんと違う?ショートに行っても、振り分け荷物で逃げて帰ってきたことあったよ」実はあったのよ。振り分け荷物だよ。