俳句

 今月の題は「八つ手の花」だ。八つ手の花はうちの裏の家の敷地にあって、毎年見て通りながらも句ができなかった。今月の題に出たので、先日、見に行った。花を正面から見ると、小さなアブのような虫がたくさん来て、蜜を吸っているのが見えた。今まで気づかなかった。青空に白い花・青い葉・虫が映えて見える。
 八つ手の花の一つひとつは小さい。小さな花が球体に集まって、それがまた上から順に集まっている。下から順に咲くようだが、早く咲く花・遅い花・咲かずに消えてしまいそうなはかなげな花・虫に吸われている花...ほんとにいろいろだ。
「教え子の人生見たり花八つ手」
 できた。句会では何票か入り「特選」にとってくださった方もあった。なぜか、しみじみしたのでした。