ばあちゃんは静かに草を引いている。私は苺の手入れだ。枯れた外葉を取り、根元に短い細い竹を挿す。黒いビニールでマルチしたときに探って苺を探す印だ。(マルチとは、この場合、黒ビニールで畝を覆うこと)例年なら土が凍る前に挿す、と言ってあわててやるのに、このぬくさは何だ?
 金魚の池に生えている草を刈る。巨大くわい、がまの穂、あやめ、細いつる草である。枯れているが、このまま置いてはおけない。少しなら金魚の住みかや隠れ家になる。多すぎて池いっぱいに広がれば、腐って底に沈み、それは富栄養化。ふ〜。