水分の量

 今朝、ばあちゃんを起こしに行くと、パッチとパジャマズボンを脱いでこたつテーブルの上に置いていた。紙パンツはごみ箱の中だ。布団の中のばあちゃんは下半身裸だ。前は押入れから、キルティングズボンとか、何か履く物を探して身につけていた。もう、それもなくて、裸だ。もちろんおねしょになっている。「起きて」と言って起こしたが、トイレに行く前に出てしまった。次からは紙パンツを持ってばあちゃんを起こしにこないとあかんなぁ。間に合わない。もちろん、ポータブルトイレでもしているのだが、紙パンツも満タンになっていて、ぬいでしまったのだろう。そこまでは賢い。履く物を探す、まで考えが及ばなくなったのが、退化したということだろう。
 昨夜、お風呂に入ろうとして、足を見たらはききれそうなぐらい、丸々になっている。むくんでいる、と言ってもよい。「水分を取らないと脱水になる」「認知症が進む」と言われ、理想は1日2リットルと言われる。でも、夏に畑に行く日と同じだけの水分がいるだろうか?その日その季節、その人によって違うのではないか?ばあちゃんには多すぎるから、吸収できなくて、足がむくむし、夜は紙パンツにあふれるぐらいのおしっこになるのではないか。世話する私は、布団を干せばよいだけだが、ばあちゃんはけっこう困っているのではないかと思う。これがステイから帰った日なので、私はそれなりに気をつけているが、まだまだ続くとなると、言って対策をとってもらわねばなるまい。つまり、少し、減らしてほしいのだが、「水分不足はこわい」と刷り込まれている施設に受け入れられるかな?