早朝ネイチャーガイドツアー 4時59分集合完了〜9時(予定どおり)

 昨夜、メモ帳に書いたのは13人だが、もっといたような気がする。もちろん安永さんとももちゃんとママもいる。TAITOのマイクロバスで出発。双眼鏡が積んである。ガイドの和田オーナーはシャツ姿で、頭に装着したマイクで案内してくださる。
鶴居村の中心メインストリート、まばたきしたら通り過ぎてしまいます。人口2600名、牛13000頭。セツリ川、アイヌ語で雪と『衣へんに里』と書く。右に日本製紙工場、新聞のロール紙を製造。カラマツの間伐材を使用。
 5時4分、エゾシカがいる。お尻が白い。眼が悪い。音には敏感で耳をピンと立てている。ミャオーと鳴く。シカの食害は年に30億円になる。間引きといって、11月15日から2月15日の猟期には捕るが、また増える。牧草地がえさ場になる。
 キタキツネは少なくなっている。カイセンという皮膚病が流行し、かゆくなり、毛がぬけて凍死する。原因は人間が与えるえさで、スナック菓子などで栄養のバランスが崩れる」野生動物にエサをやるな。うちの近くは六甲山の猪だ。止まったときに助手席の2番目に移動する。前面ガラスでよく見える。左に川?黒い地面にスジが見えた。
 5時17分、霧が出てくる。走るだけ。「弟子屈」と書かれた「三叉路」のマークがある。左折、また左折。鶴居村の一番西になる。右はクチョロ川。ここに1つがいの丹頂がすむ。左に鳥1羽。湿原にわだちがある。
 右折する。オオブキ。川を渡る。こばと川。つねあき君が「いた!」まるちゃんが「単調な動き」と混ぜ返す。牧草地のミミズや昆虫を食べる。「テリトリーは?」1つがいで4km四方、見えてる範囲ぐらい。天敵はキツネ・ワシ・タカ・カラスも卵やひよこを食べる。
 5時25分、左に丸屋根ハウスが見える。倉庫だ。家もあり、畑にはかぼちゃ。民家。「見んかった?」左にシカ。メスですね。足、はや!「肉にしたら...」こらこら...
 1車線の細い道。馬がいる。ペルシロンというフランス原産。ばんえい競馬の馬。
 5時28分、丹頂が2羽。丹頂の丹は「いただき」つまり頭が赤い。英語で鶴「crane・クレイン」は工事用のクレーン。アイヌ語では「サルルンカムイ」湿原の神様という意味。三叉路を左へ。
 「松の枝に鶴」という絵は間違い。鶴は木にとまれない。止まるのはサギ。鶴の指が握れないような形をしている。 
 左右は牧草地。昭和40年代、田中角栄日本列島改造論で湿原を牧草地に耕地整理。湿原は3万ha、今27000ha。東京どーむ5600個分、よけいわかんないね?4年前に「自然再生法」で壊した自然を元にもどす。
 5時37分、今、朝の搾乳時間で牛が集まってくる。右は畑、とうもろこし、デントコーンという牛用のえさ。10月に刈り取り、こぼれた粒は丹頂のえさになる。左は刈ったあと。林の向うは湿原。低層、中間、高層に分かれる。
 5時41分、道を上がる。左に「クママーク」「あと50m」の標識。今は一番牧草の刈り取り、9月に2番牧草と、年に2回刈り取る。エゾスカシユリ。霧が出る。雨降りの湿原が一番きれい。最高のひより。人間は雨がうっとうしいと思うが、野生は雨でもふつうの行動。
 5時44分、小屋に到着。下車、トイレに行く。これより先、トイレは無し。和田さんに長靴を借りる。