「なめられました」

 デイから帰ったばあちゃん。スタッフさんは「なめられました」と言われる。えっ?「今、門から玄関までの間に、くっついて歩いてたら、ここ、二の腕を、ペロッと...」はぁはぁ、腕を、ねぇ...
 先週のデイの連絡帳は、男性の筆で「今日は午後から事務仕事をしている横で、じっと私の姿を見て過ごされました。ちゃんと仕事ができるのか、心配だったのでしょうか??」
 こういう、返し方ができるようになったのが、すごいんだ。「笑ってごまかせ介護家族」の精神!これを「横にべったりくっついて何もしません」とか言われたら、ばあちゃんも立つ瀬がない。
 その前の10月8日には「まわりの方が、たくさんなほど落ち着かれるようです」とある。これは女性スタッフの観察だ。
 三好さんの本に「少ない人数の施設でも、煮詰まる」とあって、あ〜、なるほど、家でも煮詰まるが、施設でも人数が少ないからよい、というものではないのだ、と納得した。以前、デイの主任が変わったとたん「ばあちゃんが怒るので困ります」と言われ「見学に来てください」と言われ、まわりのぼけてない人から白い目で見られ、「ばあちゃんの怒り出した時刻と月別・怒る回数と%」の表を見せられ...あのころはハイテンションで落ち着かなくてひどかったなぁ。人数が少ないと逃げ場がないのだ。