運動

 良い天気だ。お使いに行く間、ほっておいたら、10時なのにまだ寝ている。昨夜6時からぶっ通し。
 でも、パジャマも濡れていない。紙パンツ750ミリリットルで大丈夫だ。
 畑に行く。暖かい。「腰がいとて、いごかれへん。あそこ、腰かける」と言う。乳母車の台車に今日は横座りしている。
 私が仕事している間は、箱に腰かけて見ていた。草には興味がないみたい。一度、右手を伸ばして草を触ったが、それだけだった。
 12時45分だ。「帰ろう」と言うと歩くが、坂道に来ると「ちょっと、いっぷく」と言う。「あかん。家に帰って、おやつ」と言ってみたが、はたして「おやつ」がわかるかしら?何度も「ちょっといっぷく」の繰り返し。「死ぬまでここにおるか?帰っておやつにするか?どっち?」と脅して究極の選択をせまる。
 トンネルを出て、道に立ったまま、いっぷく。ばあちゃんは「そこで」と道端を指差すから、それはだめ。座りこんだら立てないもの。
 家に着いた。「手袋取って」と言っても通じない。行く前も、軍手を初めて見る顔をするから、手を添えたんだもんな。わからんか?何をどうするか、わからないので、キョロキョロしている。なんとか外して「杖、おいて」と言うと 杖を木戸にかけてから開けようとする。そこは、開かずの物置だ。玄関を開けてやったら、立ったまま長靴を片方ぬいで、腰おろしてもう片方ぬいだ。よしよし。
 トイレに行く。うんちが出たので、ふいてあげようとして抵抗されて格闘。何をしてもらっているのか、わからないんだもの。くたびれて昼寝してくれたので外の掃除に行った。