おかしい

 今朝は7時に起きてきた。一昨日も6時半に起きてきた。自分で起きるなんて、ついぞ なかったのだ。起こしに行くと「わからしまへん」「どないしますのん?」と言い、ベッドから起こそうにも「腰、痛い」と言って体重を後にかけてくる。
 なのに、自分で起きてきた... トイレで紙パンツを交換したあと、また寝かせた。次に、ドーン!という音がした。見るとばあちゃんは畳の上でかけ布団を持ってくるまっている。ベッドから落ちたのだ。状況がわかっていない。またベッドにのぼらせて寝かせた。
 次に起きてきたのは8時だ。もう起きてもいいだろう。トイレに行く。またおしっこが出ていた。パンツを取り替える。
 台所に行く。パジャマとシャツを脱ぐ間は立ったままだ。運動のため、ね! 腰かけて靴下とズボンをはき、セーターとカーディガンを着る。
 水を飲む。「立って」と言うと、使ったコップを握っている。まだ使うから片付けなくていいよ。こういう余分なことは気がまわる。流しで入れ歯をはめる。やっとご飯になる。
 異様に興奮している。ガツガツする。こういうときは危ない。
 顔が赤い。ふくらんでいるかも知れない。風邪かな? 「しんどい」と言葉にできないから、興奮して「なんとなくおかしい」と訴えているのかも知れない。熱を測ってみる。動くから、ピピピが聞こえない。 右の脇が 36.5度、左が36度だ。大丈夫だろう。
 連絡帳に書いた。家で寝ていてくれないから、お守りできない。
 ばあちゃんをほっといて私もご飯を食べる。「晩になったら、食べるのん、当たり前や」と、半角カタカナことばで言っている...私が台所を出る度、立って行こうとする。
 横でこのメールを書いていたら、わかる日本語があった。「じゅんばんや」「そんなことして、もっちゃそんで」(もてあそんで がなまった)「とおらへん」「ほんまや」「きもちよう してくれんのんが あたりまえや」「おこらんでええ」「しごとや」
 どうですか?わかりますか!「そんな態度では世の中、通らない。優しくしてくれるのがお前の仕事や」と怒っているらしい。