ばあちゃんをほっといて

 応接間で二人で話す。「ブログで読んでいて『あれ?デイもステイも休みで困っておられるなら、お手伝いに行ってあげるのに』と思っていたんですよ。こんな近くに住んでおられたんですか!」
 私も5年も前からの読者がいたなんて、びっくりだ。わるいことはできん。
 いろいろ資料もさし上げて、本も買っていただいて、さて、畑に行くことにする。
 台所に一人しずかに座っているばあちゃんに「行くよ」と声をかける。所長さんの車に乗せてもらう。畑に着くと、ばあちゃんもおりてきた。野菜のプラスチックのかごを裏返して「座って」と言うと、動かず「監督さん」をしていた。スパーレジ袋の束を握ってはなさないのが、おかしいが、笑えるからいいか。「わたしのもの!」というところか。
 大体、ブログに書けることなんて、たいした悩みじゃない。本当に辛かったら書けない。人に言えない話?ばあちゃんについてはあんまり無いが、教え子や友達や、って、大変な場合が多い。それは書けない。でも心の奥には居座っているから、たまに辛くなる。