「危ない」

 朝、ばあちゃんを起こしに行くと、畳の上に転んでいた!たは! ベッドから落ちて、そのままかけ布団にくるまって、手巻き寿司状態。ぷふっ、落ちたのは2回目だなあ。
「立って」と言うと、回転しながら立った。両脇に手を入れて後ろから押すと、とっとっと歩く。トイレに入ると、ふたを自分で開けてくれるので、私はさっとパジャマズボンとパンツをおろす。ばあちゃんがガタンと腰かけないように支えてやっているのに「危ないがな」と言う。
 そんな日本語、残っていたんだ!
 台所に来て着替えたあと、爪を切ってやったら「痛い!」と言う。被害者意識だけは健在だ。あはは。