小作人

 飲み友達がやってきて「畑をする」と言うので貸していたら、友達を連れて来たりする。「一体、何人に課しているん?」と訊かれ、数えてみたら10人と1団体(隣の施設)
 おもしろいのは今年から「畑をしたい!」と言って来ているおばちゃん。小さい畝にじゃが芋を植えたのだが「この畝には肥料分がないよ」と言っているのに、植えてしまった。「肥料を買って来てね」と言うのに「時間が無い」「忘れた」「畑に行けなかった」と言いながら、ちっともやりに来ない。
 「他の人のじゃが芋はもう花が咲いたよ。肥料、やってね」と電話をしたころには?なんと、この人のじゃが芋だけ、ヒョロヒョロ、色は薄いし、栄養失調のじゃが芋。やはり肥料なしでは育たない!の証明になった。
 やっと来たらしく、草を引いて、谷の土を上げて畝を補強してある。かすかに肥料も見える。鶏糞かも知れない。これならなんとかなるだろう。飢餓状態でも「子孫を残さねば」とじゃが芋は頑張るが、そんな育て方をしてもらっては畑の貸主としての「沽券にかかわる」