タクシーで内宮へ

 運転手さんはベテランの女性で説明が上手なのだ。「左の田んぼは端から端まで神宮さんの田んぼで、一年分のお米を作ってましてね...野菜も神宮さんで使う物は作ってますよ」とか「左の建物は赤福さんで、昔は煙モクモク、大量生産でしたが、今はその日に売れる分だけです。おもちを変えたのでモチモチ美味しくなりましたよ」とか...
 赤福ファンは今でも多いらしい。うちのグループも「茶店赤福食べようね。赤福氷が美味しいらしいよ」とか「『お土産は赤福本店で買ってきてね』と言われた」とか「べつに作り置いて冷凍しててもかまへんよ」とか言う。私は「嘘の表示」が許せないだけだ。「これはもうすぐ賞味期限時間ですので、安くします」と言って売ってほしいだけ。食べ物だから正直でないと。