きもの

 さすがにてきぱきした方だった。約束の2時ぴったりに現れて「これは売れる。これはだめ」と仕訳!竹製のこうりをみつけ「これをもらっていい?」と言って、ポイポイ詰め込み、紐をかけ、ぎゅっと縛って宅配便の送り状を書く。入らない物はキャリーケースに詰め込み、野菜と冷凍の花山椒と完熟梅の裏ごしを紙バッグに詰めて、颯爽と帰って行かれた。
 話もとても面白い。収入源は旅行の企画だそうだ。観光バスいっぱいの旅客を集め、明日もまた夜景を見に行かれるそうだ。
ヨーロッパを500キロも自転車旅行をされて、その地図を書いてきたので、出版して「これを見ればあなたも行ける」と教えてあげたいそうだ。
 他にも出版する予定で印刷できている本があるそうだ。もう、あきれて〜「こんな人、いるんだ〜」
 「思いついたらすぐにやるのよ」と言われる。
 私?無理 無理。「市長に手紙作戦しただろう?」と言われても、あれはあれ。怒りがエネルギー源だとしたら、今は思いきり、気が抜けてるもんなぁ。
 でも知り合えてよかった。「暇な時間はあなたの活動のお手伝いをしますよ」と言われた。え?