植木の剪定

 従姉妹が近所の人に土手の木を切ってもらっていた。ずいぶんすっきりしたので「うちの木も切ってよ」と頼んだ。
 おじさんは「よっしゃ」とやってきて、裏の金木犀高野槙を切りそろえて下さった。どちらも巨木になって、家の屋根を越していたが、すっきり低くなった。槙はずいぶん太い。幹を適当な長さに切りそろえて、枝も細かくしてもらった。まだ裏の田んぼに置いたままだが、また片付けよう。
 次は畑の梅の剪定を頼んだ。「その前にこれが邪魔やな」と言って、かいづかいぶきを切り倒して下さった。「だいぶたってるな」と言いながら年輪を見た。「ここを畑にしてからまだ35年ぐらいよ」と言って数えてみた。かいづかいぶきは丸くなくて、所々がくびれた花びらのような形だ。おじさんは「ここ、1年でこんなに太るんよ」と言う。哲学やね。