ドラマ「輪廻の雨」関西テレビ・本日夜11:30〜0:30

 朝日新聞テレビ欄「試写室」に紹介されていたのを書き写す。
「知的障害がある弟を一人で守ってきた兄の、弟への切ない愛憎が描かれたドラマ。兄は、弟を虐待する人間を殺害し、弟に対してもずっと秘めてきた思いを爆発させる。新年早々、悲劇的だ。
 兄は三上孝平(山本裕典)、弟は修平(瀬戸康史)。母は死去し、父には捨てられたという環境にある。孝平が殺害するのは修平の勤務先の工場長。孝平は『悪い人間は死んで良い人間に生まれ変わる』と修平に話すが、その言葉がドラマの最後のシーンに効いてくる。タイトルの意味にもつながっていく。
 野島伸司ら多くの脚本家を育てた「フジテレビヤングシナリオ大賞」の大賞受賞作。受賞者の桑村さや香さんは、20代後半、派遣社員だそうだ。孝平の愛憎部分が、リアルだった。」

 面白かった。「どうなるんだろう?」と思いながら目が離せなかった。
 最後、えー、という展開。
 弟が兄を殺してしまうのだが。そこだけ見れば弟が殺人を犯した。はずみで工場長を殺してしまった兄も殺人犯であるが、原因を作ったのは工場長。
 はずみで兄を殺してしまった弟も殺人犯。知的障害という難しいテーマ。
 この事件を裁判員が裁くとしたらどうなるんだろう?
 このような難しい障害のある人を取り調べる警察・検察も、弁護士さんもはたして障害をわかってくれるだろうか?その後が気になるドラマであった。