わからない不安

 「たたかうおばあちゃんが行く!」が印刷やさんに回った。今頃は輪転機が回っているらしい。なんかどきどきするなあ。
 皆さん、初盆を前に「たたかうおばあちゃん」が帰ってきます。もうすぐです。もっとも、帰ってこられても困るがなあ。うふふ。
 最後の最後の仕上げになって、長男が文句つけました。「こんなイメージ、違う!この写真の顔、笑ってない!暗い!沈んでいる!」
 だって、ばあちゃんが笑わなくなっていたんだもの。しかし、孫の要求にはかてず!笑顔を無理矢理探しましたよ。「やらせ」ではないが、操作だ。
 さて、校正とやらで、何度となく通して読むと、かなりしんどい。こんなに載せなければよかった。しんどい時期を読むのがしんどい。
 でも通して読むと見えてきたこと。だんだん、わからない、できないことが増えてきたばあちゃんは、たびたび「うつの壷」にはまります。渦巻きの底のようなものです。「どないしたらええか、わからへん」言いつのり、怒ります。
 そのとき、寄り添ってはいけない。 「よしよし」してはいけない。断ち切ってやると、つきものが落ちたように、我にかえる。「この世の人と思えない」状態からかえってくる。
 そういうものなんです。
 介護職員の意外な盲点です。
 だから、一人でもたくさんの人に読んでもらいたい。
 今日からブログに「コメントらん」をつけました。よろしくね。