お葬式

 このところ、お葬式が続く。
 おじいちゃん、おばあちゃんといわれる年代だが、私には「友達のお父さん・お母さん」である。
 友達はお寺のお嬢さんだ。お母さんはお寺の奥様だから「坊守」と呼ばれていた。
 弔辞を聞いていると、お母さんはお寺の婦人会の会長をされたり、地域の婦人会などの役員をされたり、お寺でお茶やお花を教えておられた。文字通り「先生」として、地域の女性たちのリーダーだったのだ。
 お寺って、その地域の文化の中心なのね。重要文化財の仏様が残っているだけではなく、檀家の方の心のなかには、奥様が残っているのだと思って感動した。