里芋

 しっかり大きくなりました。
 ばあちゃんが宇宙にもどるだいぶ前、里芋の枯れた葉を切り、枝芽を切っていたら、ばあちゃんが新しい葉を切っている。自分も「なんかせんと怒られる」と思ったのだろう。が、私がしている作業の意味がわからなかったのだ。枯れた葉は邪魔になるし、枝芽を切って土で埋めれば、根元が丸くなって子芋になる。枝芽を伸ばすことにエネルギーを使うと子芋が増えない。
 知らないおじさんがやって来て「どうやったら、こんなに大きくなる?」と聞く。「ここ何年か、大きぃならんかったんです。初めの年は、小さいときに草に負けて埋もれたんです。次の年は、最初が肝心と、草を引いたけど、夏に大きぃならんかった。それで、今年は肥料を2回、追加しました。それと、むかしのように、子芋を発泡スチロールの苗床で作って、芽が出てから畑に植えたほうが早く育つと思います。畑に直植えすると遅れるみたいですね」と、言ったのだが、参考になったかな?