草まみれ

 百姓はセンスなのです。
 春になりかけの、まだ、寒い日もあるころは、冬の間に凍てついた土がボロボロ崩れて、草の根がはがれやすかった。この時なら、すいすい、草が引けた。それを逃すと、春の草は、根が「えらくて(強くて)」、引けない。草まみれになってしまう。
 そういう、ところが「百姓はセンス」なのだと思う。
 セイヨウタンポポは夕方になっても花びらを閉じないと思うなあ。
 うちの前の道路が分布境界線だと思う。閉じない、閉じる、を調べてみる。