ヤドリギ

 マツグミという、松に寄生している種。今頃に赤い花が咲く。やがて、緑色の実がなって、子供のころは「ガムだ」と言って、中の柔らかい果肉をクチャクチャ噛んでいた。「とりもちにして、トンボを取るのだ」と言う人もいた。
 実が赤くなると、また美味しいのだ。いつの間にか、鳥に食われてしまうのが、その証拠だ。
 「ホヤ」と言うと「ふるさとの動物物語」に書いて、恩師に送ると「その辺りでは、古代の日本語が残っているのですね」とお返事をいただいた。