まちこさんが持ってきてくれた栗は、こんなに大きくて、一つ40グラムもある。つやつや光って、見事だ。
 もったいないので、年上の友人の、若くしてなくなった息子さんの命日のお供えに持って行った。ご主人がまめな人で、供えてすぐに、焼いて出してくださった。包丁で切れ目を入れて、オーブントースターで焼いたそうだ。
 うちの前の柴栗は、台風17号の前の雨で、たくさん落ちた。初めの頃より、ずいぶん大粒になった。
 大きいのを友達にあげるのにより分けて、残りをむいていたら、今になった。
 この時期、ばあちゃんは、朝昼晩に柴栗を拾って、むいては水につけていた。私が、手入れしてから冷凍していた。訪問客にあげたり、お使い物に重宝したものだった。私も今は、夜なべは栗をむくので、他には何もできない。