「黒豆の会」

 ほんとに雨はやまない。丹波篠山は盆地で霧と湿気が多い。だから豆がよく育つのだろう。
 娘さんが畑に行って、トラックに半分ぐらい黒豆を運んできてくれた。それをみんなでちぎる。「不作だ」と言う通り、1本の木の豆のさやの数が少ない。さやは大きくなっているが。
 どんどんむしって、量り売りだ。枝ごと持って帰る人もいた。
 黒豆の会も、もう12年以上になるだろう。お酒も飲まないのに、初対面で「10年来の友達のよう」になったご主人はもう亡くなった。今は友達が娘さんや息子さんと歓迎してくれる。お餅と黒豆ご飯と栗ご飯を作ってくれた。毎度ながら、よく働くなぁと思う。
 私は毎年、うちで芋煮会をしていたので、ほんの数回しか参加していないが、みんなは毎年来ている。「美味しいなぁ」と言いながら、枝豆と焼肉を食べている。
 うちの夫がついてきて、3年も年下の人たちと飲むから、たちまち酔っぱらった。