夫が入院

 膵炎で三回目だ。
 今回は重症で、先週末、神戸大学病院に転院してきた。
 この病院には、昔、お見舞いに来たことがある。古い建物で、廊下の天井に配管が丸見えだった。
 今は、新しく、大きく、素晴らしい建物だ。働く人も大勢で、テキパキ、しかも優しい。なんか、すごいなあ。
 夫はお腹が痛くて動けないので、個室に入っている。教授、主治医、担当医、研修医、担当看護師、看護部長さんが、入れ替わり立ち替わり、来て下さるそうだ。
 私は神戸電鉄北神急行を乗り継いで病院に通っている。930円なので、回数券を買った。あはは。
 みんな「付き添いは疲れるから気ぃつけて」と心配してくれるが、大丈夫。冬だから農業は暇だ。
 地図の本を見ながら、神戸の街を想像したり、病院を観察したり、大学生協で買い物したりする。
 生協の本売り場を見ながら「先生はこんな本、読んではるんや!」と感心したりしている。今日は変な本を見つけた!「躁鬱日記」という。嬉しくなって買った。しばらく読むと、頭がくらくらするので、やめる。また読む。
 今日は「神戸大学ブランドお茶」というペットボトルを買ったので、明日は生協食堂のランチを食べに行くつもりだ。うふふ。
 先月末に前の病院に入院した当初は、重症で、さすがに落ち込んだ。今やっていることを全部やめた。
 中学校の協力員とと家庭教師と紫陽花の会は再開するつもりだ。他はやめたいと思う。
 それもいいかも。
 病室でオリンピックを見るのも、なにかの縁。