[社会]阪神大震災

 阪神大震災の時に生まれた子供が20歳になる。
 うちは次男が6年生だった。
 夫は神戸ポートアイランドの会社だったのであわてて行ったが、液状化で、とんでもないことになっていた。仕事ができないのですぐに帰宅した。
 次の日から西宮市消防団の救出活動に出た。
 地滑りで埋まった家に行った。土を掘っていると、枕がちょっと動いた。「誰かが生きている!」
 素人がそれ以上掘ってはいけない。あわてて、本家消防署のレスキューに知らせ、掘ってもらったら、赤ちゃんが生きていた。お母さんは助からなかった。夜勤明けのお父さんが帰ってきていたので、赤ちゃんは引き渡された。
 「その子供も成人したのだなあ」と、話しあった。新聞記事にそういう成人した人の話を読むと、ひとごととは思えない。
 また、救助活動のあとは、消防車に給水タンクを積んで被災地を回る活動に出た。消防団も大変だったなあ。

 うちの家の前が高速道路なので、全国から災害の応援部隊が来てくれた。「避難して来て」という、迎えのバスも来た。ありがたいな、と思いながら見ていた。
 年末から「震災20年」と報道され、少し疲れたかな。語り継ぎ、将来くる災害には、一人一人が備えなければならないからね。