真竹

 山椒を見に、竹藪に行った。山椒は大きくなってこない。夜が寒いからだろうか?
 真竹がニョキニョキ出ていた。
 春の初めに出るのは、もうそう竹だ。太くて節が一重で筍の皮には斑点がある。地面から出ると固くなるので、出る前に掘るのが良いが、そうそううまくはいかない。
 田植えの準備で忙しくなると、筍どころではなく、見逃して、竹の子ならぬ、竹の親!になってしまう。じゃまな場所に出たら、切って捨てるしかない。今年はあちこちによく配ったほうだ。
 その次に細い竹が出た。これは息子夫妻に送った。「輪切りにしてみて、包丁が入る柔らかさだったら食べられるよ」とメモをつけておいた。
 今から出るのは真竹だ。節が二重で竹ノ子の皮には斑点が無く、縦しまだ。もうそう竹は赤茶色の感じで、真竹は黒っぽい。地面からニョキっと出てから切る。もっと伸びたら、手でボキッと折れる。柔らかくて味もあっさりしている。