畑の学校

 小学生の男の子とお母さんが来た。
 かぼちゃの雄花と雌花のくらべあいをした。
 きゅうり、なす、ミニトマト、にんじん、じゃがいも、赤いじゃがいも、ねぎ、菊菜。
お母さんが「細かいお金が無いんです。授業料、次回まで待って下さい」!
 畑の学校は無料ご招待ではない。子供の数だけ授業料をもらっている。保護者には「たたかうおばあちゃん」の冊子とか「ベターケア」を読んでもらうのもルールになっている。「たたかうおばあちゃん」にはもろもろの他、「食べ物を作ることの大切さ」を書いている。
 それで、授業料のつけ?
 あんまり聞かないなぁ。
 だんご三兄弟を「出世払い」で教えたことがあるけど、まだ出世してないのか、払いに来ない。
 それよりも「あのなぁ、出かけるのにカード1枚持てば買い物はできるかも知れない。でも、出先で地震にあったらどうするの?公衆電話しかつながらない時があるんだよ。これは危機管理の問題よ!」と言ったけど、わかっているの?
 社会見学で出かけて、生徒が嘔吐した時に私しかレジ袋を持っていないこともあったよ。
 だからリュックには「ミニ裁縫セット」やら、バンドエイドやらいろんな物を入れている。飴ちゃんは入れていないが、電車が止まって閉じ込められた時は非常食として役にたつらしいから、大阪のおばちゃんは理にかなっているのだ。