ポリメイトを買う

  米選機はなんとか動いて二回目のうすすりをしたのだが、結局、新しい機械を買った。
 昨日の夕方に届いた。
  昔、中学校の特別支援学級で「お米のできるまで」の授業をした。
 実物の「稲束」「籾」「もみ殻」「玄米」「白米」「ぬか」を見せる。
 コンバインで刈り取ると、「籾」と「わら」に分かれる。
 わらはコンバインだと切り刻んでしまうが、稲木に掛けて乾かすと、わらの束が取れる。
 わらをたたいて柔らかくして、わらぞうりやわらじを編む。むしろも米俵も編めるし、縄もなえる。雨降りの時の「みの」や、雪国のわらぐつも編める。「猫ちぐら」だって編める。
 「籾」は乾燥機で乾かす。燃料は灯油だ。
 乾いたら、うすすりをする。「玄米」と「もみ殻」に分かれる。
「もみ殻」は畑に種を蒔いた上にかぶせて保温と保湿をする。枕に入れたりもする。
 この時に米選機を通すと、玄米が普通の「玄米」と「小米」に分かれる。
 もみ殻を選別する機械の名前が「ライストリートメント・ポリメイト」だ。出口には量りを置き、一定量(30.5kg)にセットすると、この重量になると止まる。賢いね。
 息子ができあがった玄米を量って袋の口を閉じて、積み上げたり、倉庫になおす係り。私は途中で落ちる玄米などを集めてまた通したり、もみ殻袋に溜まったもみ殻がいっぱいになったら、その袋をはずして新しいのに取り替える係り。夫は監督。犬が見張り番。
 あっと言う間に終わった。高い機械を買っても、1年に1回だから、調子は外れるし、トラブルし、たった3回使って、また大掃除をしてなおすのだ。
 とは言え、よそのようにたくさんの田んぼがあると、しんどいし、なぁ。早く終わってありがたいと思うことにする。
 まだあとがある。
 「玄米」をコイン精米機に持って行くと「白米」と「ぬか」に分かれる。
 「ぬか」は糠漬けの糠床にしたり、沢庵を漬ける時に入れたり、ぬか袋に入れてお風呂で肌を洗う。
 まことにお米は捨てるところが無い。「偉い!」のである。
 食べたらおいしい。保存もできる。多くの国で主食になっている。もっとお米を食べてほしい。