お葬式

 お葬式に行くために「丹波路快速」に乗ろうと駅に行ったら、いきなり「10分の遅れ」の表示が出ている。
 車内の電光掲示板によると「三田〜新三田間で踏切内、自動車立ち往生のため、5分から10分の遅れ」ときた。
 順に遅れているため、宝塚手前で信号待ちをする。アナウンスによれば、運転取りやめもあるらしい。 大阪に着いたら、あとは順調に来て、乗り換えもあまり時間待ちが無い。
 環状線新今宮で乗り換える時、いつもは一人で階段を行くが、夫がいるので、エレベーターの表示をのぞいていると、若い人が「どこに行くの?」と聞いて、おりてからも「こっちのエレベーターに乗り換えだよ」と教えてくださった。エレベーター乗り換えがわかりにくく、ほんとに親切な人だった。
 「大阪人はおせっかい」と言いたい?それは「親切」という意味だよ。
 そんなこんなで、目的の「メモリアルホール」にはずいぶん早く着いた。
 新しい綺麗なホールだ。祭壇や生花もおしゃれ。
 故人は90歳で、孫もひ孫も集まってきて、みんなで、働き者で優しかった、その人柄をしのんだ。
 斎場から帰り、お食事になると「おじいちゃんの好物」が出た。食後は、ひ孫たちが走り回る中、久しぶりに会う甥や姪や、その親ごさんたちに、文化祭に出していたティッシュケースをさしあげた。なんとすぐに間に合うのだ。