シキミの花

 墓参りに行く。
 おじいちゃんが植えたシキミは大木になった。新しい枝で十分こと足りる。
 花は3月に咲くのに、なごりの花が咲いていた。
 ついでに池のあやめを新聞紙に包んで近所の人に持って行った。
 みんなご主人をなくしたので「仏さんに供える」と言って喜ぶ。
 じいちゃんが植えてくれたあやめも40年たっても元気に育って人を喜ばせているからたいしたもんだ。