太い!

 細い竹の子は細いまま、太い竹の子は太いまま、丈が伸びるだけだ。
 一番筍を掘ってやると、2番、3番と順に出てくる。地下の根っこに並んで待っている。「筍の出筍準備性」と本に書いてあった。
 その昔、1993年に「むらの昔と今」を子供会で作り、ひきつづき「動物物語」を書いていた頃、図書館に通って本で調べた。だからよく覚えている。今のようにネット「検索」よりも目と手とを動員した分、印象に残る気がする。
 細い小さい筍をあげたら「おいしそう!」と言う人がいるが、それは嘘。猪は太いのを掘るから、太いのがうまいに決まっている。